大朏東華『斉諧俗談』巻之四「白蝙蝠之毒」より

白コウモリ

 『和漢三才図絵』に次のようにある。

 白コウモリは、雪のごとく純白で、頭の上に冠がある。
 『仙経』によれば、その肉を口にすると千百歳にわたって死なないという。しかし、これは仙人がでたらめを言ったのである。
 唐の陳子真という者が、烏ほどの大きさの白コウモリを獲て、その肉を食べたところ、その晩ものすごい下痢をして死んだということだ。
あやしい古典文学 No.130