HOME   BBS E-MAIL

名前
座敷浪人(ざしきろうにん)。ときどき、「座敷浪人の」は連体修飾語で、「壺蔵(つぼぞう)」という名前だと受け取られることがある。それでもかまわないのだが。
別名
山ン本眞樹(さんもとまき)。著書『怪の壺−あやしい古典文学−』(2010年、学研パブリッシング刊)において、『稲生物怪録』の魔王、山ン本五郎左衛門の不肖の末裔のごとく名乗った。
生まれた年
1951年11月。
生まれたところ
島根県東部の農村。四百年とちょっと昔、この近くの山上の岩に丸い火が出現し、水をかけたらドドンガドンと鳴って跳び上がったと、『本朝故事因縁集』にはある。
いま住んでいるところ
大阪府南部の某市。四百年ほど昔の大阪夏の陣で、後藤又兵衛、薄田隼人らが討死した合戦場のあたり。
職業
無職。古来、浪人は、傘張りをしたり、手習いの師匠をしたり、就職活動したり、試験勉強したりするものだ。でも、私はもうそんなことはしない。身を要なきものと思いなし、国勢調査でもポリスの職質でも、明快に「無職」と答えるつもり。
好きなもの
夢。将来の希望とかではなく、寝ほうけて見る夢のほう。なかなか内容のあるのを見る。他愛ない夢も捨てがたい。それに、死んだ友人には夢でしか会えないし…。もちろん苦々しい厭な夢も見るけれど、それだって噛みしめれば味わいだ。私が奇談・怪談を読むのも、夢を咀嚼するようなものかもしれない。
嫌いなもの
れんこん。

まぁ、こうしてみると
自分のことなんて、あまり書くほどのものはないようだ。だいぶ長く生きてきて、今は、かつて確かに手に入れたと思ったもの、それなりに努力して身につけたはずのものを、一つ一つ失っていく過程にあるのだろう。でも、そんなに「惜しい、残念」という気はしない。「身軽になるんだ」と思う。
そんなわけで
「お近づきに一杯!」と盃を差したいのはやまやまながら、いかんせん、そちらまで手を伸ばしても届かない。自分だけで呑むことにしよう。
どうか気を悪くなさらず、「あやしい古典文学の壺」でも読んでやってくらはい。

座敷浪人の壺蔵   BBS E-MAIL