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橘南谿『北窓瑣談』巻之二より
ごらん、お空を船が行く
寛政四年春、肥前の国の雲仙岳が噴火する数日前のこと、空に帆船が多数往来するのを人々が見たという。
これは、噴火直前の火山から昇り出る「気」が、近辺の海上の船の影を映したものであろう。
以前、松前の津波の前には、空を仏神の姿が飛行するのを見たそうだが、これも蝦夷地の人畜が映し出されたものだと思われる。
あやしい古典文学 No.79
座敷浪人の壺蔵
あやしい古典の壺