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神谷養勇軒『新著聞集』第九「参宮の者鹿をくらひ身を終るまで肉食す」より |
肉食 |
江戸から伊勢に参宮した者が、下向の際、三河の国の岡崎で鹿を喰った。 江戸に帰って四五日たつと飯を食わなくなり、竹の箆(へら)で土をほじくり、虫を掘って食べはじめた。 家族や朋友にも見放され、後には柳原の堤に捨てられて、そこで猫、犬、鼠などの死骸を喰った。 寛文五年のことである。 |
あやしい古典文学 No.90 |
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