『大和怪異記』巻一「壬生の尼死して腹より火出る事」より

火を噴く尼の腹

 京都の六条壬生に、尼の死骸が捨てられてあった。
 犬が死骸の腹を一口食い破ると、腹中から火が噴き出て、見る間に尼は焼け失せた。
あやしい古典文学 No.598