津村淙庵『譚海』巻之六より

マムシはうまい

 マムシを捕らえて焼いて食うと、ことのほか香ばしくて美味である。

 マムシを焼く匂いは、鼬(いたち)も好むものらしい。
 ある人の話によれば、野原でマムシを捕らえて焼いていたところ、周囲におびただしい数の鼬が集まったそうだ。
あやしい古典文学 No.861