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新井白石『白石先生紳書』巻三より |
やむなく切腹 |
むかし江戸城中では、小走りに走ることも禁じられていた。加賀藩の侍がつい走ったのを、目付衆が見咎めて、加賀藩を譴責したため、その侍は腹を切る羽目になった。 また、旗本の一人が、むこうずねの灸のあとが化膿して潰れたので、番所で膝を立てて膿を取っていたところ、これまた目付に見つかり、しかたがないので切腹したこともあった。 |
あやしい古典文学 No.930 |
座敷浪人の壺蔵 | あやしい古典の壺 |