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菊岡沾凉『諸国里人談』巻之二「蛙石」より
蛙石
摂津国東生郡林寺村の民家の裏に、不思議な石がある。
その石の上に鳥や虫が止まると、石のてっぺんが二つに割れて口を開き、鳥や虫を石中に落とし込み、また口をふさいで元通りの形になる。
そのさまが、蛙がものを呑みこむのに似ているので、「蛙石」という名がある。また、「殺生石」とも呼ばれる。
あやしい古典文学 No.1161
座敷浪人の壺蔵
あやしい古典の壺