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下津寿泉『怪妖故事談』巻之四「麺類ヲ多ク啖フ事」より |
麺類大好き |
中国の呉郡に、幼いときからずっと麺類が大好物だという人がいた。 長ずるに及んで、いよいよ麺を大食するようになったが、それにつれて身体が痩せ細っていった。 その人を診察した胡人の医者が、薬を与えて、一匹の虫を吐かせた。長さ二寸ばかり、色は青く、蛙のような形をしていた。 この虫は、「消麺虫」と名づけられた。 |
あやしい古典文学 No.1179 |
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