『本朝故事因縁集』巻之ニ「石州鳥海」より

鳥の海

 石見国の二万(にま)郡に、鳥海(とりのうみ)というところがある。
 山の麓から一里登ったところに湖水があり、諸々の鳥が飛んで来ては死ぬ。
 土地の民は、毎日そこへ登って、死鳥を拾う。
あやしい古典文学 No.1301