『岩邑怪談録』「山田氏、迷ひ火を見る事」より

迷い火

 山田某が、尾津というところの沖へ舟遊びに出た。
 暮れ方になって帰る途中、迷い火が幾つも出た。火の中に人の顔があるものが、数々現れた。
あやしい古典文学 No.1379