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鳥山石燕『今昔画図続百鬼』「加牟波理入道」より |
がんばり入道ホトトギス |
大晦日の夜に便所でしゃがんでいると、窓から入道頭の妖怪が覗き込み、口から鳥を吐いて脅かす。驚いた隙に尻を撫でられることもある。 そこで先手を打って、便所に入ったとき「加牟波理入道郭公(がんばりにゅうどうホトトギス)」とその名を唱える。そうすると妖怪を見ずにすむというのは、世間でよく知られるところだ。 中国では、便所の神の名を「郭登」という。「郭登」は「遊天飛騎大殺将軍」で、人に幸・不幸をもたらすという。 この「郭登」と鳥の「郭公」が、混同されたのだろう。 |
あやしい古典文学 No.1545 |
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