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『異国物語』「三仏斉国」より |
三仏斉国 |
南海にある国で、広州から船を出して、南へと吹く風に乗って十五日で至り着く。それから惣門を入り、国の中心まで行くのに五日、木をもって柵垣を築いた城がある。 国民はよく水に浮かぶ。また、ある薬を服用することで、矢が立たず、刀でも切れない体となっている。それゆえこの国は、周辺地域の覇者だ。 国内に不思議な穴がある。 そこから牛が数万頭わいて出て、人々はそれを捕まえて食べていた。しかし後に、その穴を垣で囲ったところ、牛がわき出ることがなくなった。 |
あやしい古典文学 No.1850 |
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