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『異国物語』「穿胸国」・「不死国」より |
穿胸国、不死国 |
「穿胸国」の人は、みな胸に穴がある。 穴は背中まで貫通しており、位の高い人は、棒をその穴に通し、卑しい者に棒の前後を担がせて行く。 * 穿胸国の東に「不死国」がある。 住民は、体が漆を塗ったように黒く、かぎりなく長生きで死ぬことがない。 常に丘の上に住んでおり、そこには「不死樹」と名付けられた樹木があって、その樹の果実を食するがゆえに寿命が長いのだ。 また「赤泉」というところがあって、そこの水を飲むと老いることもない。 |
あやしい古典文学 No.1868 |
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