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| 高力猿猴庵『矢立墨』「蠅生樹」より |
蠅生樹 |
| 尾張熱田の澤観音妙安寺境内と町家の裏の藪の中に、「蠅生樹」という木がある。木の実の内に自然に蠅が生じて、実に穴をあけて飛び去るという。 筆者は、その蠅の脱け出たあとの実を貰って、箱に入れておいた。すると、脱け殻の実の中に、また二三匹が生じていた。普通の蠅より小さく、いたって美しいものだった。 この木は、当国ではこの一株しかないそうだ。 『扶桑略記』には、河内国にもこの木があると書かれている。今もまだあるのだろうか。 |
| あやしい古典文学 No.1970 |
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